メリー・クリスマス。展覧会最終日がクリスマスイヴの、クリエイティブ・ディレクター、プロデューサーでもある榎本了壱(えのもと・りょういち)さんの作品展を観てきました。個人的には2016年最後の展覧会でした。
1階がポスターや、3年もかかって書写したという澁澤龍彦さんの「高丘親王航海記」とその挿絵、地下フロアが、サブカルチャー誌「ビックリハウス」や、膨大な量のアイディア・ノート『脳業手技』や数々のポスター等、余すところなく表現されていました。
久しぶりにダリってきました。
日本では約10年ぶりの回顧展で、前回は確か上野だったような・・と思ったらやはり観に行ってました「ダリ生誕100年記念回顧展」を、しかも正月に。
今回は日本からの出品に加え、スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団蔵と国立ソフィア王妃芸術センターに、アメリカのサルバドール・ダリ美術館の主要3カ所からのコレクションの油彩、ドローイング、オブジェ、ジュエリー、書籍、映像等約250点の作品構成ということで、過去最大規模というのが楽しみでした。
そんな今回の「ダリ展」も9月よりスタートしていたので会期も残りわずか、ということで15時頃から会場入りしましたが、平日の昼間にもかかわらず既に人の多さにびっくり。
通常、混雑気味の展覧会でも、入口付近だけに人が溜まり、奥の方に進むにつれて空いてくる場合が(今まで行って来た中では)多かったのですが、今回は逆に、作品数も多かったせいか時間が経つにつれて、後から入場されたお客さんの方が多かった、というのが人気の高さを伺わせます。
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の、ベルギー現代美術を代表するビジュアル・アーティスト、ピエール・アレシンスキー氏の作品展覧会に行ってきました。
日本・ベルギー友好150周年を記念して開催される「作品数約80点が来日、日本初の大規模回顧展」とあって、想像以上にエネルギッシュで抽象的な作品ばかりで、さらに大型なサイズの絵画も多かったので圧倒された感じでした。
1955年には来日し、「日本の書」という短編映画まで制作されているマルチなクリエイターですが、今年で89歳の今なお現役で変わらず活躍されているのが驚きです。禅の画家・仙厓を師と仰ぎ、また前衛書道家・森田子龍との交流などの影響もあり、独特な筆遣いを作品に取り入れたりと、日本との係わり合いの強さも展示と同時上映の本人インタビューの映像で知り得ることが出来たのが興味深かったです。
急に決まったようでビックリしました。
(参考)国立西洋美術館 ユネスコの世界文化遺産に決定(NHKニュース)
東京・上野にある国立西洋美術館は「近代建築の巨匠」と呼ばれたフランス人の建築家、ル・コルビュジエが設計した日本で唯一の建物だそうで、フランスとの国交回復の象徴として、昭和34年に建てられたとのこと。
世界文化遺産への登録をこれまで2度にわたって見送られたり、その後トルコのイスタンブールで開かれているユネスコの世界遺産委員会が、軍の一部が起こそうとしたクーデターの試みにより審査が中断されたりと苦難を乗り越え、まさに悲願の決定だと言えそうです。