制作完了

講習会最終日。いよいよ作品完成すれば、今まで学んだ日本画技法の集大成になります。(というほど大げさなものでもない気がしますが)結果、予想外にクロッキーに水彩施したときのと、全然違う絵になってしまいました。

今回は、ガラス花瓶の凹凸の陰影部分と、背景の2度塗り、百合の雄しべ(雌しべ)部分を描き足す、余った時間で葉や花のディティールの表現の追求、などやって最後に「箔押し」(金箔を貼る)して完成。
ようやく「天然」と「新岩」の絵の具の違いがわかってきた気がしました。背景は借していただいた「岩群青(13)」(←多分)天然の岩絵の具なのですが、実際これ一色で1両目(15g)3,000円以上するこの高級絵の具、情けない事に画材屋で値段にビビって「新岩」のものを代替品として購入し、天然で描いた上に上塗りしました。
膠が多すぎたのか、絵の具の質からなのか、乾いたあとにかすかなムラが。。日本画で他の洋画と大きく違うのは、塗っているときと、乾いたときの絵の具の色で、初心者な自分が一番悩んだ点でした(早く慣れたいものです)。

「背景の空いている空間に『箔』をのせるといい」と言われ、あまりにも極薄でキラキラ金色に輝く箔をおそるおそる手に取って(箔はとても薄いものでそのままつかむと破れてしまうので)、ロウが引いてある紙(ロウ引きあかし紙)を箔の上にきっちりと置き、まずはその紙に箔を移します。はさみで適当な大きさに切り刻みます。箔を押す(貼る)絵の表面に本来ならば、ドーサ液ですが、今回はやや簡略化した膠を水で薄く溶いたものを塗りました。乾く前に箔を貼り、液体が蒸発して乾いたらシールみたいな台紙(あかし紙)を剥がします。さらに品質を長持ちさせるため、軽く押して定着させた箔の上にさらに膠液を塗って完成です。

制作時間は、授業日の5日間、時間換算は家ではちょっとしかやっていないので、授業時間プラス1時間で約13時間半でしょうか。最後箔が想像以上に脆くて、うまく貼れずにボロボロでしたが、なんとか形にはなってホッとしました。
乾いた後の岩絵の具の細かい粒子がわずかな光を捉えて、近くで見るとようやく日本画の醍醐味を感じられる事ができた気がします。

夏の良い記念にはなりましたが、これで終わりになら(忘れ)ないように、また制作しなくては!と実感しました。

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