ダリ展@国立新美術館

久しぶりにダリってきました。

日本では約10年ぶりの回顧展で、前回は確か上野だったような・・と思ったらやはり観に行ってました「ダリ生誕100年記念回顧展」を、しかも正月に。

今回は日本からの出品に加え、スペインのガラ=サルバドール・ダリ財団蔵と国立ソフィア王妃芸術センターに、アメリカのサルバドール・ダリ美術館の主要3カ所からのコレクションの油彩、ドローイング、オブジェ、ジュエリー、書籍、映像等約250点の作品構成ということで、過去最大規模というのが楽しみでした。

そんな今回の「ダリ展」も9月よりスタートしていたので会期も残りわずか、ということで15時頃から会場入りしましたが、平日の昼間にもかかわらず既に人の多さにびっくり。

通常、混雑気味の展覧会でも、入口付近だけに人が溜まり、奥の方に進むにつれて空いてくる場合が(今まで行って来た中では)多かったのですが、今回は逆に、作品数も多かったせいか時間が経つにつれて、後から入場されたお客さんの方が多かった、というのが人気の高さを伺わせます。

ちなみに、最近ダリといえば、有名な『記憶の固執』という代表作に登場している溶けている形状の時計をモチーフにしたリアル置き時計?みたいのをインテリアショップで見て以来気になってしかたなかったのですが、展覧会のショップでもなんと売られていたので、かなり欲しくなったのですが、迷った末に5,000円程度という微妙な価格なのでやめたら、Amazonにもありましたね(しかもお安いのが)。

国立新美術館は立て看板にもそれぞれ違った展示作品である絵画を載せていることが多いので、会場に入る前から風景を背景に絵画が楽しめたりもします。写真は左から『降りてくる夜の影』『子ども、女への壮大な記念碑』『ポルト・リガトの聖母』。

展覧会は全体で8部構成で、

  • 第1章 初期作品
  • 第2章 モダニズムの探求
  • 第3章 シュルレアリスム時代
  • 第4章 ミューズとしてのガラ
  • 第5章 アメリカへの亡命
  • 第6章 ダリ的世界の拡張
  • 第7章 原始力時代の芸術
  • 第8章 ポルトリガトへの帰還ー晩年の作品

もちろんじっくり歩いてみると、混雑もあって少し待つ場面もあったりして、見終わるのに1時間以上はかかりました。

チケットにも載っている『奇妙なものたち』のようなダリらしい様々な物体のコラージュされたシュルレアリスムの代表のような作品ももちろん素晴らしかったのですが、個人的に印象が強かったのは第4章で見られる詩人ポール・エリュアールの元妻で、のちにダリと結婚して晩年までプロデューサーとしてもダリを支えた「ガラ」関連の作品で、写実的なガラの後姿にダリの晩年の今までとは少し趣向が違うグラフィックデザイン調の背景を合わせた作品が意外性あって面白かったです。

作品鑑賞の最後には何やら撮影スポットが登場?!と思いきやスペインにあるダリ劇場美術館の『メイ・ウェストの部屋』を再現した部屋に並ぶこと10数分。ダリの憧れの女優「メイ・ウェスト」の唇デザインのダリの超現実家具「メイ・ウェストのソファ」を使ってある一定の場所から眺めると顔になるというインスタレーション作品を現実に再現したものらしいですが、(写真の写っている向きの背面)反対側の壁には斜め角度に設置された巨大鏡になっていて、その上部を飾る様に髪型デザインが施してあり、部屋全体と記念撮影できるという凝った仕掛けになってました。

展示途中の小部屋では、ルイス・ブニュエルと共作したフランス映画『アンダルシアの犬』『黄金時代』、アルフレッド・ヒッチコックが監督の作品『白い恐怖』、ウォルトディズニー製作の『デスティーノ』などもスクリーン上映されていましたが、中は激混みだったので諦めました。面白そうだから後で見ないと。

とにかく今回のダリ展は、エンターテイメント要素も工夫を凝らした構成で様々なタイプの作品が楽しめたのが楽しかったです。

 

ダリ展(東京展)

2016年9月14日(水)〜12月12日(月)

国立新美術館 企画展示室1E

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